社外取締役メッセージ

自身の経験を踏まえ、持続的な成長に向けた今後の注力分野を4人の社外取締役に語っていただきました。

建設業界の課題を乗り越える
ガバナンスの強化

社外取締役大江 太人

社外取締役 大江 太人

建設業界は引き続き人財不足や資材価格の高騰といった厳しい課題に直面しています。昨年来、当社は人的資本への投資とDX推進を重点的に取り組み、一定の成果を上げてまいりました。しかし、さらなる成長を遂げるためには、建設業界特有の構造的課題を乗り越えるガバナンスの一層の強化が不可欠です。
取締役会としては、人財戦略をさらに深化させ、多様性のある人財の登用と長期的育成を積極的に推進していきます。また、DXを経営の中核に位置付け、事業判断の迅速化と透明性向上、さらには施工プロセスの効率化を図ってまいります。さらに、市場変化に柔軟に対応するため、M&Aを含めた成長戦略を積極的に議論し、経営資源を効果的に配分します。
社外取締役として、建設と経営の両視点から経営陣の意思決定プロセスを客観的に監督し、企業価値向上に資するガバナンス体制の強化に引き続き取り組んでまいります。

企業価値の向上に貢献する
指名・報酬の在り方を追求

社外取締役監査等委員松下 香織

社外取締役監査等委員 松下 香織

当社の指名報酬委員会は、取締役会の独立性を強化し、透明性の高い意思決定を支援するために設置されました。昨年度、報酬委員会は全8回、指名委員会は全7回の会議を開催し、取締役および経営陣の指名プロセスの公正性を確保し、企業の持続的成長と中長期的な価値創造に資する報酬制度の確立に向けて積極的に議論を行いました。
昨年は、報酬制度を見直し、経営陣の能力を最大限に発揮できる制度を目指して業績連動(短期、長期)の比率を高めました。指名委員会では、当社の成長戦略を実現する取締役会の構築を目指し、サクセッションプランを議論しております。本年は、さらに取締役会メンバーのショートリスト・ロングリストを固め、育成制度についても議論を進めてまいります。
本年は、指名報酬委員会の議長に就任いたしますので、株主の皆さまをはじめとするステークホルダーの皆さまの期待に応え、「たてものを、いきものに」を実現できる取締役会のさらなる強化を目指してまいります。

戦略的な討議の場へ

社外取締役監査等委員村木 高志

社外取締役監査等委員 村木 高志

当社の取締役会は、自由な発言による実質的な議論が行われており、開かれた意思決定の場として機能しています。取締役会の議題に関する事前説明会が実施されており、限られた時間の中でも本質的な議論が可能となる工夫がされています。また、社外取締役からの質問や意見に対するフィードバックも積極的に行われており、双方向のコミュニケーションが実現できていると言えます。取締役会の運営面でも、資料配布のタイミングや内容の要点整理、質問に対する迅速な回答が得られる体制など、社外取締役としても参加しやすい環境が整っています。
今後は、こうした運営の工夫をさらに進化させて、取締役会を単なる承認機関と位置付けるのではなく、企業価値向上のための戦略的な討議の場にすることが重要だと考えています。より中長期的な視点からの議論や、人的資本経営・サステナビリティといった非財務分野の議論の深化にも期待しています。取締役会メンバーの多様な知見と経験を活かし、経営の質をさらに高める場とすることを望んでいます。

企業価値向上を支える監査

社外取締役監査等委員榎本 幸子

社外取締役監査等委員 榎本 幸子

これまで私は、公認会計士として会計監査、内部統制監査、内部管理体制強化等の観点から企業のガバナンス体制強化の支援を行ってまいりました。社外取締役監査等委員としての私の基本的な役割は、財務報告の信頼性確保とリスク管理体制の適正化、また、経営の独立性・透明性を担保し、持続的成長に資する健全な意思決定を支援することにあります。
現在、東京証券取引所からも「資本コストや株価を意識した経営の実現」が強く求められており、企業価値向上のためには自社の資本コストや資本収益性等を正確に把握し、取締役会で現状を分析・評価したうえで、必要に応じて改善策を策定・開示し、投資家との対話を重ねていくことも重要です。
内部環境・外部環境が大きく変化する時代にあり、当社グループは「総合たてものサービス企業」として企業価値を高め、社会的価値の実現に邁進しています。私は公認会計士としての専門性を活かし、「設備の持続性」と「財務の持続性」の両側面からガバナンス強化に資する提言を行い、企業価値向上に貢献したいと考えております。