LIVZON STORY 04

たてものを「最先端の高度医療を叶える」いきものに。
湘南鎌倉総合病院の「先端医療センター」。

地域に根付いた大型病院

1988年、鎌倉市山崎に「湘南鎌倉病院」として開院し、2010年に鎌倉市岡本に移転した「湘南鎌倉総合病院」。救急車の受け入れ数が1日あたり約60台にのぼる大型の病院です。新型コロナウイルスが流行しはじめた2020年には全国初のプレハブ型医療施設(神奈川県立臨時の医療施設)を開設して治療を行うなど、地域に欠かせない存在となっています。大成温調は長きにわたってこの病院に携わり、2021年に完成した「先端医療センター」でも空調衛生設備を担当しました。

高度な医療技術が発揮されるために

がん医療の強化を目的として作られた「先端医療センター」は、地上4階・地下1階建て。高度医療装置である陽子線治療装置、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)装置などを備えており、先進的な放射線治療が可能です。
これらのシステムは、最先端の装置だからこそ特殊な対応が多く求められました。例えば、液体の温度をコントロールする機械「チラー」は、通常よりも高性能な、専用のものが使われます。また、水を純水にすること、流量温度圧力を正確に調整することなども必要です。高度な医療技術が発揮される環境をつくり上げるべく、度重なる検討が行われました。

理想の環境をともにつくり上げていく

病院の工事は、何よりもヒアリングが大切。意見交換を何度も行うことで、理想の医療環境を実現していくのです。こだわりは廊下や踊り場などの空間にも。患者さんが安心して過ごせるよう、意匠に空調を合わせるための工夫が多く凝らされました。病院の空調衛生設備工事を数多く経験してきた大成温調だからこそできることがある――。医療現場の一助となれるよう、これからも丁寧な施工を続けていきます。